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2017年9月 6日 (水)

「詠而帰(えいじき)」って何?

詠而帰(えいじき)の説明
                             
 孔子とその高弟たちの言行・思想を集積して編纂した論語の先進篇の中に、「詠而帰(詠じて帰らん)」というフレーズがあります。
 これは、孔子が四人の弟子(子路・曾皙・冉有・公西華)たちに、世の中をどのようにしたいか問うたところ、三人は普通に政治的な事や軍事的な事を語ったのに対し、残りの曾皙は「暮春に、晴れ着が出来上がって、冠をかぶった大人の従者と子供の従者を引き連れて、沂水で水浴びし、傍の舞台で舞を舞わせて、詩歌を詠じながら帰りたい(詠而帰)。」と答えた。孔子はこの答えが一番「人間の幸福と理想」に近いということで、大層気に入った、との一節があります。
 コンサルティングも何かこれに共通するところがあり、みなさんそれぞれ壁に突き当たってもがき苦しみ、悩みながら相談に来られます。そんなとき、私も相談者に共感し、親身になって解決の糸口を見つけていくことにより、最後には、元気を取り戻して希望をもって帰って頂くように接していきたいと思って、それをコンサルタントの屋号に入れています。

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